午前中は空が明るくなることもありましたが、14時頃からは予報通り雷雨となりました。
本棚沢出合という分岐までは、沢沿いの登山道を歩きます。
沢沿いなので木橋をたくさん渡ります。
西沢から、下棚沢という沢に入ると下棚の滝が、西沢をさらに進んで本棚沢という沢に入ると本棚の滝が現れます。
左が本棚の滝。右は水量が少ないと枯れることもある滝。
本棚の滝への行く手を倒木がふさいでいました。
写真は上流(本棚の方)から下流を見た様子です。
足元は岩場、下は沢なので迂回は出来ず、なんとか幹と幹との間をすり抜けて通りました。
沢沿いだけに、水辺を利用する様々な生きものに出会いました。
沢沿いの水たまりにはオタマジャクシから無事変態した子ガエル(幼体)がいました!
2種類いるのが分かりますか?
画面中央の茶色い個体はヤマアカガエルの幼体です。
タゴガエルと迷いましたが、顎の模様で見分けることが出来ました。
ヤマアカガエルより下に、実はアズマヒキガエルの幼体がいます。
とても小さいですよね!!
ヤマアカガエルが2センチくらい、アズマヒキガエルは5ミリに満たない大きさでした。
アズマヒキガエル幼体
上の写真で分かりにくいと思うので単独で・・・。
幼体の頃は小さくても大人になると、丹沢に暮らすカエルの中では一番大きくなります。
そしてなんと!モリアオガエルの卵塊もありました・・・。
モリアオガエルはもともと丹沢にはいないカエルです。
丹沢湖ビジターセンターの職員が西沢でモリアオガエルの卵塊を見たのは初めてです。
近年、分布を広げているようです。
カワガラスの雛は無事に巣立ったようです。
左にいるのが親鳥、右にいるのが幼鳥です。
カワガラスの幼鳥
親鳥よりも色が淡くて、胸からお腹にかけて斑模様をしています。
沢沿いの岩壁に生育するケイワタバコ
まだ蕾でした。
ナツノタムラソウ
今、下棚沢や本棚沢周辺で見頃を迎えています。
ヤマアジサイ
まだ蕾でした。
ちなみに周りの花に見えるのは装飾花で、本物の花ではありません。
【咲いていた花】
ミゾホオズキ、ヤマムグラ、キクムグラ、クルマムグラ、アワブキ、ナツノタムラソウ、
ウツギ、テイカカズラ、アカショウマ、ツルシロカネソウ、サワハコベ など
端境期のせいか、咲いているお花は少なかったです。
【確認できた鳥】
カワガラス、キセキレイ、ミソサザイ、オオルリ、ヤブサメ、カケス など
繁殖期が一段落すると、野鳥の確認数も減ってきます。
まだまだ、雨が多い季節。
沢沿いの登山道は滑りやすい、登山道が分かりにことがあります。
梅雨時の登山は、いつも以上に無理をしないよう心掛けてください。